おみよは、人形になにか別のごちそうをこしらえてやろうと思って、外へ青い葉か、色の変わった菊の花を探してこようと思って、ござから立ち上がりますと、そこの垣根のそばに、哀れな乞食の子がたたずんでこちらを見ていました。まだ年もゆかないのに、そして、こんな寒空なのに、身には汚れた薄い着物を着て、どんなに寒かろうと思いました。おみよは乞食の子より二つ三つ年上であったのです。 乞食の子は、いま、お嬢さんがどこへかいかれて、見えなくなったこのまに、ちょっとそのかわいい人形を抱いてみようと思って、おそるおそる近づいて、なんの深い考えもなしに、人形を手に取りあげてつくづくながめますと、それはかわいい人形でありましたから、 「私はいつもいつもお友だちもなくて、ただ一人でさびしくてならないの。私といっしょに遊んでくれないの。そして、私の仲のよいお友だちになってくれないの。」といって、乞食の子は人形の顔をのぞきました。すると、人形は優しく微笑んで、 「私はお友だちになってあげます。」といったように、乞食の子には思われました。乞食の子は喜んで、かわいい人形のほおに接吻いたしました。 茂原市 歯科 河豚は食いたし命は惜しし
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